医療福祉ミニ講座
医療・福祉情報 ワンポイント Q&A
Q
今までは病気になった時、地域でも評判の信頼している先生の所に行っていたのですが、最近引越したので、こちらでは知り合いもほとんどなく、どこの病院が良いのか判かりません。近所で聞いてみましたがはっきりしませんでした。
インターネットでも探してみましたが、ホームページがある病院自体が少なく、あっても良いことばかり並べられていて、あまり信用できません。
何か良い方法はありますか?
〜2007年4月から都道府県で実施! 医療機能情報提供制度〜
A:回答者 北條 健二
これは私のお客さまから受けた質問です。私も常々疑問に思っていたことでしたので色々と調べてみたのですが、不思議なくらい信頼できる情報が見つかりませんでした。そこで、海外ではどうなっているのか調べてみると、とても興味深いものを見つけました。
◆米国のがん医療システム
米国では国を挙げてがん治療の対策に取り組んでおり、米国癌研究所NCIに、予防、治療、QOL、補完代替療法 等のあらゆる情報が集約され、それを患者に公開するシステムができています。また第三者機関に厳しく監視され、定期的な更新制度を持ち、認定者数の制限された、特定の教育と訓練を受けている、倫理面においても評価が高い「専門医」がいて、そのリストが一般に公開されています。しかしその反面、国民皆保険制度ではないので、高所得者はそれら専門医による医療を受けられますが、低所得者は実質的に医学生や研修医による経験不足の医療しか受けられない状況です。
しかし、いよいよ日本でも今年から厚生労働省が「
患者さんが医療機関を選ぶときに参考になるように」という目的で、全国の病院・診療所に対して「医療機能に関する情報」を都道府県へ提供することを義務付け、都道府県はその情報を集約して、検索機能付のホームページや紙媒体などで地域住民にわかりやすい形で提供するという制度が始まりました。 今年に公表されるのは「所在地」等の基本情報だけですが、来年からは「患者数・専門医の有無・管理・運営・アメニティー・提供サービス・医療連携体制に関する事項」等の約50項目に及ぶ情報が集約されることが予定されておりますので、患者さんがその情報を見ることで、希望する病医院を選択できるような社会になっていくことが予想されます。
既に東京都のホームページ内の「
医療機関案内サービス“ひまわり”」では、女性医師や在宅医療 等の希望の条件で病医院を探せるように なっています。私たちの住む都道府県でも、いち早く医療機関案内サービスを立ち上げて頂きたいものです。
〜 身内が病に倒れて初めて、本当にかけがえのないことを知りました。
そして健康なことへの感謝と備えの大切さが身にしみました。〜
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